マークXに4WD車?と思われるかもしれませんが、FRの素直で運転しやすい走りには、地方部を中心にはまだまだ人気があり需要も多いのです。
夏場では問題なく、その独特の余裕あるパワーと乗り心地が魅力のマークXも、冬場の圧接路面や、凍結路などでは苦労が絶えません。
そのためマークXやクラウンには4WD車が必ずラインナップされているのです。
マークXの4WDグレードの価格は?
マイナーチェンジによるグレード構成の見直しにより、4WD車のラインナップは減り、現在は2.5Lの2車種のみになっており、3.5L車やスポーツタイプのRDS、そしてお買い得グレードの”"F package"の設定もありません。
マークX4WD車
250S Four:3,452,760円
250G Four:3,161,160円
「S」と「G」の装備の差は、
・リヤスポイラー(ラゲージ&バンパーロア)
・Bi-Beam LEDヘッドランプ& LEDクリアランスランプ/ デイライト(Sはバイキセノン式ディスチャージヘッドランプ& LEDクリアランスランプ、デイライト無し)
・運転席8ウェイパワー+助手席4ウェイパワーフロントシート、快適温熱シート(運転席・助手席)
・電動チルト&テレスコピックステアリング(オートチルトアウェイ&リターン機能付)
等多岐にわたります。
マークXの2WDと4WDの装備の差
2WD車と4WD車の価格差は、「250S」「250G」ともに245,160円となっています。
装備は2WD車4WD車ともに共通で、補助ヒーター(2WD車では寒冷地仕様のみ)程度の差しかありません。
また、メーカーオプションの235/45R18 94W&18×8Jアルミホイール(スパッタリング塗装)は4WD車では選択できません。
ライバル車との比較
〇 マツダ アテンザセダン
※アテンザ 画像mazda.co.jp
FRセダンのライバルということでは、日産のスカイラインが唯一のライバルといえるでしょう。
しかし、価格帯はマークXより上で、しかも2.0Lターボ車には4WDの設定がなく、もっとも低い価格が「350GT FOUR HYBRID」の5,207,760 円ですから、300万円台のマークX4WDのライバルとはなりえません。
そこでFFがベースながら、車格と価格の近い4WDセダンで、実際に競合するであろうライバルとしてマツダの「アテンザセダン」を選んでみました。
「アテンザセダン」の4WD車は、2.2Lのクリーンディーゼルエンジン搭載車だけですので、価格もかなり近いものになります。
アテンザセダンXD 4WD(6EC-AT):3,434,400円~
アテンザセダンXDの特徴は6MT車もラインナップしていることで、走りにこだわるマツダらしさが表れているといえるでしょう。
価格はマークXの「250S Four」の3,452,760円とほぼいっしょ、2WD車と4WD車の価格差も226,800円でマークXと同程度となります。
しかし、マツダ独自の「i-ACTIV AWD」という高性能な4WDシステムであることを考慮すると、「アテンザセダンXD 4WD」の方が魅力的な価格と言えます。
マークXの4WD車の実燃費は?
マークXの4WD車のカタログ燃費
2WD車:11.8㎞/L
4WD車:10.6㎞/L
V型6気筒のD-4直噴V6エンジンという今では珍しくなった多気筒エンジンを搭載するマークXは、ディーゼルエンジンのアテンザセダンはもとより、ライバルのFFセダンと比較しても燃費性能においてはかなり見劣りします。
ましてや4WDになるとぎりぎり二桁台となってしまいます。
マークXの4WD車の実燃費
2WD車(e燃費):10.69㎞/L
4WD車(e燃費):11.32 ㎞/L
平均実燃費(みんから):9.67㎞/L
サンプル数が少ないために、4WD車の方が燃費が良いということになってしまいましたが、4WDは意外と燃費が良いというよりも、2WD車の燃費が悪すぎるということになるようです。
それは、圧倒的に比率が高い2WD車の燃費を反映している平均燃費に表れています。
実際は4WDの方が実燃費は悪くなってしまう傾向です。
ライバルの燃費
アテンザセダン4WD車のカタログ燃費
2WD車:19.6~22.4㎞/L
4WD車:18.2~20.4㎞/L
ディーゼル車と比較するのは心苦しいのですが、マークXと同じ価格と車格のライバルとして、これが現実の結果です。
2WD車も4WD車も、ほぼ2倍というカタログ燃費の数字が並んでいます。
アテンザセダン4WD車の実燃費
2WD車(e燃費):14.85~17.42㎞/L
4WD車(e燃費):15.05~16.81㎞/L
平均実燃費(みんから):15.91㎞/L
カタログ燃費ほどではないにしても、実燃費も大きな差が付きました。
平均燃費ではマークXよりも4WD車の比率が高いということも考えると、さすがディーゼルということでしょう。
そして、ディーゼル最大の利点である燃料費の安さが加わりますから、維持費という点ではさらに差がつくのです。
マークXの4WD車の雪道の走行性能は?
マークXの4WDシステムは、センターデフ付き湿式クラッチ制御LSDの4WD(ハイマチック4WD)にABSやAT制御などを組み合わせて制御し、車両総合制御をするため、電子制御フルタイム4WDとも呼ばれます。
通常はセンターデフを介して前後トルクを30:70に配分し、FRの操舵感と旋回性能を実現。
発進や加速時、滑りやすい路面ではコンピューターが電子制御式湿式多板クラッチを制御して前後輪のトルクを最適に配分します。
このi-Fourは、マークX以外にはクラウンなどにも採用されるトヨタのFR車に多く採用されてきました。
マークX:toyota.jp
VDIM[EBD付ABS&VSC&TRC&EPS]などの制御装置があるとはいえ、雪国の圧接路面では例えスタッドレスタイヤやチェーンを装着しても、タクシードライバーのように走行するのは不可能です。
そこで、積極的に攻めるのはおすすめしませんが、冬場にも安心して運転できる4WDは必要不可欠。
ただし、FFベースの4WDほどの走行性能は望めませんので、最新の注意が必要なのは2WD車と変わりません。
マークXの4WDのまとめ
「GR」も含めて9グレードに絞られるマークXのラインナップの内、4WD車はたったの2グレード。
最高級グレードも、お買い得グレードも選べないという状況です。
これはクラウンシリーズよりも少なく、すでに主力車種ではなくなったマークXだからこその事情です。
しかし、今でも確実に需要があり、他に存在しないクラスのFRベースの4WD車。
消えゆく運命かもしれない車種ですが、雪の多い地域でマークXを選ぶのなら、2WDではなく4WDを選んで決して損はないはずです。
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